■ プロローグ:K君の家賃遅延と確定申告の意外な関係
皆さん、こんにちは。サラリーマン大家のヒロリンゴです。
2月末、世間は確定申告ムード一色ですね。僕のところにも、あの滞納常習犯のK君から「今月も家賃、ちょっと待ってください・・・3月1週目に必ずお支払いします!!」という連絡が今来たところです。予定どおりです。
実はこれ、確定申告に直結する話なんです。
「家賃をもらっていないから、今年の収入に入れなくていいよね?」…
ブッブー!不正解です。
今日は、僕の実体験と最新の2026年ルールを踏まえて、初心者大家さんが迷いがちな「申告の急所」を深掘りします。
1. 「お金が動いた日」じゃない!大家業の特殊なルール
不動産所得の計算は「権利が確定した日」で決まります。
- K君の例: 12月分の家賃を彼が払ってくれなくても、12月に貸している以上、それは「令和7年の収入」としてカウントしなきゃいけません。
- 逆の例: 12月に「来年1月分の家賃」が振り込まれても、それは来年の収入。
【ヒロリンゴの証拠メモ】
所得税法第36条(収入金額)に基づき、未回収の家賃も「貸付期間」に応じて計上する必要があります。これを「実現主義」と言います。ちょっと、すみません、いかにも知ったかぶりで書きましたが、これで何回も税理士さんから怒られたので、身に染みて覚えてるんです、、、皆さんも気をつけて。
2. 2026年最新!「スマホ申告」がさらに進化
令和7年(2025年)分から、マイナンバーカードを使ったe-Taxがさらに爆速になりました。
- 2026年マメ知識: 最近は、管理会社からの「年間収支報告書」をスマホでパシャリと撮るだけで、AIが自動で数字を拾ってくれる連携サービスも増えています。
- 注意点: 便利な反面、AIは「これ、本当に経費?」という判断まではしてくれません。僕の場合、「物件見学のガソリン代」や「K君との面談に使った喫茶店代」など、細かい領収書は自分でしっかり管理しています。
3. 「赤字」は最強の味方?損益通算の魔術
「1年目、リフォーム代で赤字になっちゃった…」と落ち込んでいる大家さん、実は大チャンスです!
チャンスとは書きましたが、やはり赤字は良くありません。特に銀行様にとっては。次の融資に必ず響きます。
とはいっても、けっこう修繕とかにお金がかかっちゃう年もあります。不動産所得の赤字は、皆さんの「給与所得」と合体(損益通算)できます。
例えば、年収600万円の人が不動産で100万円赤字を出せば、税金計算上の年収は500万円に。払いすぎた所得税が銀行口座に「還付金」として戻ってきます。
課税所得 = (給与所得 + 不動産所得) – 各種控除
年収600万円(所得税率10%〜20%ゾーン)の場合の概算です。
| 項目 | 概算金額 | 備考 |
| ① 所得税の還付金 | 約102,100円 | 100万円 × 税率10% + 復興特別所得税 |
| ② 住民税の減額 | 約100,000円 | 100万円 × 住民税率10%(翌年分が安くなる) |
| 合計(節税効果) | 約202,100円 | 実質、20万円のボーナス状態! |
結論から言うと、還付金約20万円〜30万円くらいのインパクトがあります。
もし年収がもう少し高くて(例えば900万円超)、所得税率が20%や23%のゾーンにいる人なら、合計で30万円以上の節税になることもザラにあります。
4. 「5部屋」と「10部屋」の大きな壁
僕が1棟目探すときに「10部屋」以上にこだわっていたのには理由があります。
税務署が決めた「5棟10室」という基準を超えると「事業的規模」となり、特典が跳ね上がります。「5棟10室(ごとうじっしつ)」……。個人事業主の集まる不動産投資界では聖書のような数字ですが、確かに「なんで8室じゃダメなの?」「なんで4棟じゃダメなの?」という根拠のなさは、まさに「税務署が決めた謎の合格ライン」ですよね。
5棟10室は、地下アイドルが『日本武道館』に立つような境界線だと思ってます。
9室までは『地元の人気者(副業)』。でも10室を超えた瞬間に、税務署という大手芸能事務所が『君、今日からプロ(事業規模)だね』と認めてくれる。
プロになると専用の楽屋(専従者給与)が用意されるけど、9室までは公園のベンチで着替えろって言われてるようなもんです。
それで、日本武道館に立つと、2大特典があります。
- 青色申告特別控除: 最大65万円!
- 家族への給与: 専従者給与として経費にできる。
「じゃあ10部屋以下は損なの?」というと、そんなことはありません。
10万円控除は受けられますし、何より「今の規模でしっかり帳簿をつける癖」をつけておかないと、10室になった時にパンクします。
■ エピローグ:準備が9割。今すぐ通帳を開こう
確定申告の期限は3月17日(月)。
「まだ時間がある」と思っていると、僕みたいに「あの修繕の領収書、どこやったっけ!?」と深夜に絶叫することになります。
特に、僕は今年1棟目がデッドクロスを迎えます。デッドクロスについてはまたの機会にその恐怖をお伝えしますが、修繕の領収なんてなくしちゃったら大変な事になります!!


