住人のお母様から突然の電話
アパート経営の経験の浅い僕は、まさかそんな人に出くわすことはないだろ~~と思っていたが、ある時突然、その日はやってきた。住人のお母様から連絡あり。「息子と2週間も連絡がとれないと息子の友達から電話がありました。息子は大丈夫でしょうか?」 まじっすか?
実はこの部屋、不動産屋の客付けがあまりにも遅いので、僕が「ジモティー」でぶっちぎって募集客付けした部屋。不動産屋からは、ジモティー募集はやめておいた方が良いとアドバイスを受けていた。どうしたらいいかわからないけど、不動産屋に相談するわけにもいかない。すぐさま息子さんである本人に電話連絡。電話に出ません。。。そりゃそうでしょう。お母様が既に電話済のはずなので。。。それで僕に電話かけてきたんだから。
とりあえず、アパートへ行くことに。本人の車をまず確認しよう。予想とは裏腹にきちんと駐車場にとめてある。本人の車は駐車場にあるのに2週間も連絡がとれない。なんか、嫌な予感。。。まさかね。ないよね。ちょーっとビビった僕は警察へ電話。これまでの経緯を話したところ、警察官とだったら鍵を開けて一緒に部屋へ入っても大丈夫だということだった。いらっしゃったのは若者警察官、20代くらいだろうか。両手両足を黒いビニール製の袋みたいなのを巻いて、かなりの重装備で、今から何か起きそうな、そんな恰好だった。そーーとーーな覚悟をして入室した。暗い部屋の中は、テレビがつけっぱなしで音が鳴り響いていた。思わず、やべーーと冷や汗が。。。まずはトイレ、 誰もいない、 風呂場、 誰もいない、 洋間、テレビとエアコンがついていた、おそるおそる敷いてあった布団をめくる、 誰もいない。とりあえず、それだけで安心。本当に安心した。神はアパート経営初心者にいきなり天罰は加えなかった。。。
一体何が起きたのか
警察の判断は事件性はなし。しばらくそのままにして待ちましょう。とのこと。車もあるし、どこかへ行かれているのかもしれないと。テレビとエアコンの電気代がもったいないが、触ってはならないということだったので放置。。。 その後1週間電話連絡をし続けるが、全く音沙汰無し。
事件ではないが、事件から10日後、やっぱりおかしいので、また、若者警察官に連絡して、アパートへ向かった。またも車は駐車したままだった。鍵を開けて部屋に入った。今度は何も音がしない。。。そりゃそうだ、テレビも布団もテーブルも全て無くなってる。なんと、僕が入居記念に購入してあげた新品ガスコンロも無くなってる!「逃げられましたね。」若者警察官がつぶやく。
夜逃げ第1号!!
まさかこんな経験をするとは思わなかった。。。しかもボロくなったカーテンは置いたままで、新品のガスコンロは持って逃げるという荒業だった。ところで、まだ車が残っている。。。調べたところ、なんと盗難車だった。。。。これにはちょっと冷や汗。。。ひょっとすると、下手をすると、なんらかの事件に巻き沿いをくらったかもしらないと思うと身体の力が抜けた。アパート経営、色んな経験ができて楽しいが、こういうのはもう起こってほしくないな~~