【不動産投資のリアル】アパート事件簿2:住人のお母様から突然の捜索願い

不動産コラム

アパート経営の経験が浅かった当時の僕は、「まさかそんなトラブルに出くわすことはないだろう」と高をくくっていました。しかし、ある日突然、その日はやってきました。

こんにちは、サラリーマン大家のヒロリンゴです。 今回は、僕が初めて経験した衝撃の事実についてお話しします。


1. お母様からの電話「息子と2週間連絡がとれません」

その日は、至って普通の日曜日。私のスマホに見知らぬ番号から着信がありました。 出てみると、電話の向こうでは女性がひどく狼狽されています。
「息子と連絡がとれないと友達から連絡がありました。息子は大丈夫でしょうか?」 突然のお母様からの連絡。
……まじっすか。といいますか、そのお訊ね先はこの僕ですか?

実はこの部屋、不動産屋の客付けが遅すぎたので、僕がいつもの「ジモティー」でぶっちぎって募集し、自力で客付けしたS君の部屋。不動産屋からは「ジモティー募集はやめておいた方がいい」と釘を刺されていた手前、今さら相談もできません。

すぐさまS君に電話をかけるも、当然のごとく出ません。お母様の電話にも出ないのだから、当たり前です。

2. 重装備の警察官と、静まり返った部屋への突入

嫌な予感を抱えながらアパートへ向かうと、駐車場にはS君の車が。
「車はあるのに、2週間も音信不通……?」

怖くなった僕は警察へ電話。やってきた20代くらいの若手警察官は、両手両足に黒いビニール袋を巻いた、事件現場さながらの重装備でした。 その格好に既に僕はビビりまくり。相当な覚悟をして、いざ入室。

暗い部屋の中、テレビの音だけが鳴り響いています。「やべえ……」と冷や汗が止まりません。
トイレ、風呂場、そして洋間。おそるおそる布団をめくる……。 誰もいない。
とりあえず、なんとなく、おぼろげにイメージしてしまった最悪の事態(孤独死、もしくは自殺)だけは免れた。神様が初心者の僕に天罰を与えなかったことに、心から感謝。神に感謝。

3. 「事件性なし」の判断、そして10日後の衝撃

若手警察官の判断は「事件性なし。しばらく待ちましょう」とのこと。
「いやいや、この状態、お母さんも連絡がとれてないと言う。十分怪しいでしょう?」
若手は首を横に振る。「今日は帰りましょう」
テレビもエアコンもつけっぱなし。電気代がもったいないけれど、「触ってはいけない」と言われ、そのまま放置して帰るしかありませんでした。

それから1週間、電話をかけ続けましたが音沙汰なし。 さらに10日後。やっぱりおかしいと、再び若手警察官を呼んで部屋へ向かいました。車はまだあります。

鍵を開けて部屋の中に入ると……今度は何も音がしません。
そりゃそうです。テレビも、布団も、テーブルも、すべて消えていました。 あろうことか、僕が入居祝いにプレゼントした新品のガスコンロまで持ち去られていたのです!

「逃げられましたね」 若手警察官がボソッとつぶやきました。
「いや、だからこの前、怪しいよって言ったやーん!」

4. 残された車の正体は……

これが僕にとっての「夜逃げ第1号ソロ」。 ボロいカーテンだけを残し、人が善意で購入した新品コンロを持って消えるという荒業。しかし、本当の恐怖はここからでした。

駐車場に残された車を調べたところ、なんと「盗難車」だったことが判明したのです。 一歩間違えれば、何らかの犯罪の片棒を担がされたり、事件に巻き込まれたりしていたかもしれない……。そう思うと、身体の力が抜けました。


経験は宝、でも二度とごめんです

アパート経営、色んな経験ができて楽しいですが、こういう刺激はもうお腹いっぱいです。 「ジモティー客付けのリスク」と「保証会社の重要性」、そして「違和感があったら即行動」の大切さを、僕は身をもって学びました。

これから大家を目指す皆さん、僕のこの失敗をぜひ反面教師に何があってもくじけず頑張ってくださいね!


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